伊豆諸島にカーフェリーは就航可能か?

昨年12月18日。神新汽船の新造船「フェリーあぜりあ」が就航した。本船は伊豆諸島航路初の貨客RORO船で、船尾にランプウェイを設置。

乗用車10台を搭載することができる。現在は下田~利島・新島・式根島・神津島へ運航している。

以前からカーフェリー導入の話は出ては消え、出ては消えを繰り返してきたが、今回規模は小さいもののようやく実現した。

ここではカーフェリー導入のメリット・デメリットを挙げてみる。

・メリット

 ①車両輸送運賃が下落

  今まで伊豆諸島への車両運賃は軽自動車で伊豆半島からでも約3万円かかっていたが、フェリーあぜりあでは

  ひとり分の乗船料込みで最低1万3000円から(3m未満。いわゆる軽自動車なら約1万5千円)と約半額になっている。

 ②コンテナへの移し替えがいらないためコストが下げられる。

  トラックを搭載することのできるある程度のカーフェリーであるならば、コンテナに入れて、また出す必要がなくなるため

  人件費を抑制することも可能。コストを下げられれば配送料の下落にも結び付く。引っ越しをする際にはわざわざ業者に頼まなくても

  自家用車に積んで輸送すればよい。

 ③作業車両の輸送コスト減・時間短縮
 
  伊豆諸島は火山や地震、一昨年の大島土砂災害など自然災害が多い。その復旧作業の際に作業車両を1台1台クレーンで吊っていては時間がかかるうえに

  コストもかかる。現に一昨年の大島土砂災害では陸上自衛隊が栗林運輸のRORO船をチャーターし元町港に接岸。大量の自衛隊車両を輸送した。

  東海汽船のバスも輸送するには貨物船1隻丸々使わなければならないが、それなりの大きさのフェリーならばバスを数台搭載可能である。



・デメリット&問題点

 ①安定就航への不安

  伊豆諸島は港湾設備がいまだ貧弱であり、ランプウェイを使うには安定性が不安である。これを解消するためには港湾設備の改良など

  大がかりな工事が必要である。天下の東京都の離島とは言え、ほんの数年前までは艀を使っていた。まだまだ港湾設備の改良が必要である。

 ②島内のレンタカー・バスへの打撃

  観光客がマイカーを持ち込むことによりレンタカー・バス会社に打撃を与えるという指摘。たしかに多少影響はあるかもしれない。

  だが観光のために往復2万円以上かけてマイカーを持ち込むのかは議論があるでしょう。

 ③車両増加による交通事故の増加

  これもよく言われるのだが、私はこの点に懐疑的である。よっぽど普段運転しない人が乗るレンタカーよりは安全だと思うのだが・・・


結論:メリットも多いが問題点もそれなりにある。フェリーあぜりあが与えた影響を見ていきたい。

  • 最終更新:2015-01-18 17:08:39

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